当院はこれまで、高齢者施設における訪問診療を主に行ってまいりました。
「いつもお世話をしてくれる方の側で治療を受けたい」、「最後を施設で迎えたい」、「病院で治療や最後を迎えたい」 等のニーズに応えつつ、「地域病院の負担を減らす」 という役割を意識して診療してきました。
一方、入居者様より 「お刺身が食べたい」、「家に帰りたい」 等の思いをお聞きすることがあり、システム上ご希望に添いきれない面を感じておりました。
そのような中、両親が在宅訪問による看護・介護、医療でお世話になる機会がありました。自宅で最後を過ごしたいという本人らの強い希望があったからです。
自分らしく感じられる場所で、自分らしい時を過ごせたこと、家族と過ごせたことが、何よりも有り難く幸せなことでした。
人生の最後をご自宅で過ごしたいと思う方は6割と言われておりますが、その願いは1割の方しか叶えられていないのが現状です。
ご自宅への訪問診療は、一人一人の想いや考え方が尊重され 「自宅で自分らしく過ごす」 という点で魅力的な選択肢の1つだと思います。
当院は 「高齢者施設の訪問診療」 を継続しつつ、令和6年8月より 「在宅診療」 も併せて行っております。通院が困難であり、ご希望と実現可能な状況にあれば、ご相談頂ければと思います。費用の面においても、家賃や食費が抑えられる分、病院や施設より少なくて済む場合がございます。
「訪問診療」 では、月2回の定期往診と24時間の臨時対応 (電話、往診、オンライン診療) を行っております。その時の状況とご希望に応じて、施設や自宅での治療 (点滴含む)、病院との連携 (並診、入院)、看取り、場合により施設・在宅間の移行等を臨機応変かつ連続的に行いたいと考えております。
当院の比較的得意な分野としては、一般内科疾患、リウマチ・膠原病疾患、消化器外科疾患、肝臓疾患、脳外科疾患、東洋医学的治療等です。
ご自宅や施設での介護・看護・医療は 「生活そのもの」 であり、多くの方との繋がり、協力がとても大切だと思います。
地域の皆様とのコミュニケーション、まごころのこもった言葉や行動、創意工夫を通して、「その人がその人らしくある」 ために、「社会全体の幸せ」 のために貢献できれば幸いです。
また、外来診療では、現代医学で軽快しない難治性の症状や疾患、不妊、虚弱、更年期障害、老化等に対して、漢方薬 (生薬) やお灸を用いた治療を行っております。医食同源の特性や、生きとし生けるものが無駄なく利活用されることを意識し、食品も治療の一部として応用しております。
我々人だけでなく、地球のすべての生命が互いに生かされ、循環して行くかたちの医療を目指しています。食事や漢方薬・灸だけではなく、「心のありよう」 や 「病気からの気づき」 も大切にしております。
院長 中田 真司
(ナカダ シンジ)杏林大学医学部 卒業
在宅で療養する患者様を対象に、緊急時の連絡体制及び24時間往診・訪問看護ができる体制等を確保しています。機能強化型(連携型)在宅療養支援診療所の点数を算定します。
当院では、機能強化加算を算定する「かかりつけ医」機能を有する診療所として以下の取組を行っております。
厚生労働省や都道府県のホームページにある「医療機能情報報提供制度」のページで、かかりつけ医機能を有する医療機関等の地域の医療機関が検索できます。
当院では医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書発行の際、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。また、公費医療の受給者で医療費の自己負担のない方についても明細書を発行しております。
明細書には使用した薬剤名や行われた検査名が記載されますので、明細書の発行を希望されない方は、受付へその旨をお申し出ください。
当院では、後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みなどを実施しており、後発医薬品のある医薬品については、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称により処方箋を発行すること※)を行う場合があります。
一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者さんに必要な医薬品が提供しやすくなりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
一般名処方について、ご不明な点などがありましたら職員までご相談ください。
当院では、ベースアップ評価料(Ⅰ)を算定し、その一部を患者様にご負担いただいております。
本評価料は医療従事者の処遇改善にその全額を充当することにより、物価高騰の中、医療従事者が安心して職務に従事することを目的としております。何卒ご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。
当院は、オンライン資格確認を行う資格を有しており、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるに取り組んでおります。オンライン資格確認(居宅同意型を含む)にて得た情報(受診歴、薬剤情報、特定健診記録またはその他の診療情報)を診察室等で確認できる体制を整備し診療に活用し、継続的に電子処方箋の導入や電子カルテ情報共有サービスの活用に取り組んでいます。
当院では『外来感染対策向上加算』を算定しています。
当院は、在宅で療養している患者様の状態に応じて、患者様同意の上でICTツール(モバカルネット)を活用し下記医療・介護施設ときめ細やかな連携体制をとっています。
主な連携機関(五十音順)
サンライズ訪問看護リハビリステーション
とみざわ薬局 君津店
とみざわ薬局 清見台店
とみざわ薬局 大和店
訪問看護ステーション花くじら
養の薬局
薬局トモズ 木更津店
薬局タカサオアシス 木更津店
君津市・木更津市・富津市(竹岡あたりまで)・袖ケ浦市・市原市の一部
※詳しくはお問い合わせください。